人生100年時代と言われるようになりました。

まして60代・70代の熟年の方たちの若々しい元気な姿には、様々な苦労を乗り越えた末の頼もしさを感じます。

今回は60代・70代の婚活についてお話します。

60代・70代のパートナー探しにおける難しさ

残りの人生に、何が起こるかなんて分からない。

そんななか、楽しい事ばかりではないけれど、手の届くところに信頼できるお相手がいれば、とても安心感がありますよね。

しかし、これから夫婦で仲良く人生を送りたいと思った矢先に、奥様や旦那様を亡くされた方。

定年後に夫婦仲が噛み合わず別れてしまう方や、仕事に熱中するあまりそもそも結婚のタイミングを逃してしまった方。

そのような事情を持った60代〜70代の方から問い合わせがあります。

また内容としては「一人では寂しいから…」というものが多く、簡単にお相手探しができると考えているように思います。男性にはとくに多いかもしれませんね。

しかし、やはりそう簡単に話は進みません。

その年齢になると、逆に周囲の方が結婚について心配し、介入しようとしてくるのです。

熟年結婚を成功させるためのポイント

結婚したことない同士の婚活であれば、通常の婚活とポイントはさほど変わりません。

一方で、お子さんがいるお相手との熟年結婚を成功させるためには、とても大切なことがあります。

それはまず、子供や孫たちに賛成してもらうことです。

子供からすると、親は元気に好きなことをして生活していると思っています。

一人になった親が時々寂しく思っているだなんて、分からないのが当たり前です。

親は子どもの前ではカラ元気ですから。それは子供に心配させないようにと思う、親心かもわかりませんね。

自分に子供がいる場合は結婚について話し合うこと

子供に自分の寂しさをオープンに伝えて、婚活に協力してもらうことはとても大切です。

子供は親に対して、基本的には「まだまだ楽しんで人生を送ってもらいたい」と思っています。

しかし入籍となると相続や介護が関わってくるため、子供たちにとってはそれらの点が大きなネックとなります。

そういった点もあり、子供の心情を考え入籍にこだわらず柔軟に対応することも、熟年婚を成功させる秘訣かもしれませんね。

とりあえず「通い婚」「事実婚」とお互い気を張らず楽しみ、お互い今までの生活スタイルを変えずに過ごす。

そのまま慌てずゆっくりと生活して、環境に慣れてきたら入籍を考える…という進め方もあります。

実際に最近50代の方からも、「出産や子育てがある若い年齢ではないので、即結婚ではなくお互い納得できる相手かゆっくり見極めたい」と話されました。

熟年婚はさまざまな想定をして進める

いつまでも健康でいることが前提ですが、年齢を重ねていくことはそれなりに病気の可能性や、また突然の結果になることもあるでしょう。

そして事実婚のパートナーが手術や治療を受ける場合、病院側が家族の同意を求める場合があります。

その際、法律上の配偶者ではないので「親戚を連れてきてください」と言われることもあります。

このように入籍をしていない場合、夫婦関係を証明する「契約書」を作成しておくこともひとつの手です。

パートナーと残りの人生を楽しく生活するには、さまざまな想定をして最適なかたちを模索し、お互いだけでなく周囲の親族が理解を深め、皆がハッピーでなければいけませんね。

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