結婚相談所や結婚式で登場する「仲人」(なこうど)と呼ばれる存在。
私たちが何気なく使っているその仲人という存在について、役割とともに少し考えてみませんか?
ネット婚活でもお馴染みの仲人(結婚カウンセラー)
近年ネットでお相手を選ぶ時代になって、アプリなどでも仲人や結婚カウンセラーという存在がお馴染みとなりました。
ほかにも、成婚アドバイザーや結婚相談員など呼び名はさまざまですが、会員さんからしたらそれらの役割がどのようなものなのか分からないことも多いでしょう。
そこが不明瞭でどの婚活サービスを利用してよいか分からず、相談に来られる方も多くいます。
ある時30代の可愛らしい女性が面談にいらっしゃいました。お話を聞くと他の相談所に入会しているそうです。
彼女の話は「ネットで何人かの男性にお申込みをした中で交際になっている男性と将来を考えたい」との事でした。
ただ交際に入り2か月ほどの今、仲人さんはお見合いの段取りはしてくれましたがその後の様子を聞いてくれることもなく、どのように電話・メールをしてよいかアドバイスもしてくれない…と悩んでいたのです。
仲人との信頼関係が最も重要
真剣交際の話をしても何のことかわからない様子。まだ仲人さんとの信頼関係も築けていないのでしょう、どのように連絡してよいか分からない状況でした。
高いお金を払ってまで結婚するための活動を始めたのはよいのですが、仲人との信頼関係が築けないのは結婚相談所において大きなデメリットです。
交際に入った会員さんにはとくに気を付けながら、その後の様子をたびたび聞きお相手の仲人さんと二人の情報交換をしつつ、連絡を取り合い二人の気持ちを連絡し合いながら成婚までもっていくのが仲人の仕事です。
つまり仲人の仕事はお見合いの段取りだけでなく男女付き合いにおけるアドバイスなども含めた、結婚までのフルサポートだといえます。
仲人同士の連携も大切
また時には、お相手の仲人さんに「まだデートは2.3回ですがお会いするのが楽しいようです」と会員の気持ちを伝えても、「相手に聞いてまたご連絡します」とだけ言われて相手に伝わったかどうかわからないまま、交際終了になってしまうことも多くあります。
そのように、仲人同士も密に連絡を取り合うことがとても大切です。連絡をしてくれたかどうかわからないまま終わりになることは寂しいですよね。
自分の会員さんを疎かにしてしまう仲人さんは、そういった部分にも不安が残ることでしょう。
仲人との信頼関係構築=なんでも聞いて話すこと
たくさん会員さんを抱えている相談所にいたとしても、遠慮せず会員さんから積極的になんでも恥ずかしがらずに聞き、そして相談することが重要です。
お世話をすることは会員さんのいう事に耳を傾け聞いてあげることが大切で、もしそこの対応をないがしろにされてしまうようでは、結婚できるかどうかに大きく影響するでしょう。
だから私は入会した人たちに必ず、「仲人を大いに利用してくださいね」と伝えます。
正直、仲人と一回会っただけで簡単にコミュニケーションは取れません。
また私たち仲人もひとりひとりの会員さんの気持ちを知り、婚活をどのように導いていいかわからないこともあります。どんな人にも適合してお世話ができ、最初から打ち解けたコミュニケーションがとれるなんて仲人さんはいないのです。
「仲人」という存在を最大限活用すべき
お互いコミュニケーションがとれずどうしていいか悩みながらも、活動をしていくなかで人となりを知っていきます。
お見合いに立ち合い30分前に来てもらい何回かお会いするなど、限られたやり取りの積み重ねでお相手の気持ちを汲み取り、会員さんの人柄に接することができるのです。
仲人との接点をあまり積極的ではない会員さんもいますが、そのような人たちは「相談所での活動を内緒にしていたい」といった考えの人たちですね。
ですがせっかく仲人型の結婚相談所に入会したのですから、仲人という存在を最大限活用してみてはいかがでしょうか。
婚活するなら積極的な行動を、そして仲人をしっかり活用すること
仲人として人の間に立ち、結婚のスタートを作り成婚していく姿に嬉しさもあれば、一抹の寂しさもあります。
それはほとんどの仲人が自分の会員の結婚を心から心配したり一緒に悩んだりして、1種の親心を抱いているからでしょう。
心の片隅にいつまでも思い出が残っており寂しくもありつつ、巣立ち幸せになってくれることを願っているのです。
■お電話でもお気軽にお問い合わせください;仲人直通TEL : 090-8746-6690 伊集院淑子