「結婚する」ということは、人生で最も大きなイベントです。

昔は「仕事をもって結婚して一人前」という意識が当たり前でしたが、近年では高い年齢に至るまで未婚に留まる人も増え、結婚するかしないかについての自由度が高まっています。

結婚するのが当たり前と言われた年代では「出会いが無い人に紹介してくれる人がいる」「付き合ったら結婚するのが当然」「婚前交渉はいけない」といった様々な規制が会ったおかげで、適齢期になるとお見合いや職場結婚などによって次々と決まっていきました。

ただ現在では結婚適齢期と言われる20代~30代の男女ともに、未婚率が高まっています。

一般的になりつつある晩婚化と非婚化

  • 結婚年齢がばらついている中での「晩婚化」
  • 結婚したくてもできない 「非婚化」

昨今では多くの方に上記の意識が浸透しており、結婚は同じくらいの年齢で一斉にする画一的なものではなくなっています。

そして結婚年齢が多様化している、結婚しない人が増えているというと、自分の意思でそういう人が増えていると思いがちですが、実際には少し異なります。

結婚したいと考えている人も、周囲の結婚年齢がばらつくことによって、自分の思ったタイミングで結婚できなくなっているのです。

婚活なしでは結婚できないのか?

「婚活」という言葉は2008年の「婚活時代」から始まったとされています。この時点で多くの女性が、「結婚するために自発的に行動しないと結婚ができない」と納得したのです。

婚活においては、意外と女性のほうがハードルが高いです。

彼女たちがよく口にするのはルックス、身長、学歴、年収など。それに加えて彼女たちそれぞれの「普通の人で良い」「普通に会話ができる人」と条件まで付けるため、お相手探しに難航してしまうのです。

そして男性はこのような女性たちから相手にされないことで婚活自体が面倒になります。また、好きでもない女性に時間やお金をかけたくない、休みの日はゆっくりと過ごしたいと思うようになってしまうのです。

今まで女性と付き合う機会もなかった人は、恋愛で勝負をしてこなかったので勝った負けた経験もありません。負け方を知らないからこそ、深く傷ついてしまいます。

現在ではすっかり受け身の王子様ばかりになってきましたので、女性から声をかけない限り行動も起こせません。繊細な男性は「絶対大丈夫」と確信がないと女性を口どかないのです。

元来、「様子見」という言葉は女性が良く使う言葉でした。彼がどのように思っているのか様子を見ているのですと話す女性が多かったのですが、最近は男性が「様子見」という言葉を使います。

受け身の男性は頑固で優柔不断なところもあり、折角付き合うことになっても、いつの間にか自然消滅してしまうのです。

女性からしたら何を考えて居るかわからない、好きか嫌いかもわからないまま終わってしまいます。男女でその悪循環があるため、女性も恋愛を億劫に感じてしまうのです。

コミニケーションが上手でルックスもよく、女性からも人気がある男性が結婚相手を探しやすいか?というとそうでもないのです。人気があるが故の優柔不断さがあり、女性からしたら何を考えて居るかわからない…となってしまいます。

夫婦合算年収で結婚相手を考える時代に

1980年頃まで、結婚生活は主に男性が働き妻がいわゆる専業主婦として家計を支える、言ってみればシングルインカムの時代でした。

それが男女機会均等法を契機として、女性も程度の差はあってもお互い収入を得て夫婦が協同で家計を支える、いわゆるダブルインカムの時代に入ってきたのです。

加えて女性の総合職ができて男性顔負けの高収入を得る女性が出現した反面、いわゆる一般の女性事務職が消え去って、相対的に立ち位置として不安定の契約社員や派遣社員、パートなどが急増して職業事情が一変しました。

また一部の高収入の「自立型女性」は、さらに高収入の男性を希望してしまいます。逆に大多数の低収入の女性は、相手の男性の収入に過度に期待してしまう「依存型女性」もまだまだ多いです。

近年、女性の結婚年齢が高くなり、かつ結婚できない女性が増えてきた背景には、相手の収入に対するスクリーニングが心の底にあります。

未婚女性の40%が年収600万以上の男性を望んでいますが、未婚男性25歳~34歳のうち600万以上の年収が何パーセントいるかというと、たった3.5%ほどです。

考えてみるとそのくらいの年収の男性は、とっくに結婚しているのです。

女性がもつ男性の好みは皆同じです。美人で仕事もできセンスもあり、仕事だけではなく料理も上手にパッパと作れる。また趣味も広いといったスーパーウーマンたちは、皆条件の高い男性を好みます。

「結婚より仕事!」と、あおられていたバブル時代はとっくに過ぎ、リストラや長時間労働の中で仕事を続けていた女性たちも、「結婚した方が楽なのでは、、、」と結婚に前向きになりました。

自立型の女性は、自分より全て上の男性を好みます。コミニケーション能力が高く、仕事ができて高い年収をとる…そういう男性を望みます。

依存型の女性は「条件」と「恋愛」が両立できる相手になかなかで会えず、自立型の女性は「結婚」と「自分を貫くこと」の両立に迷う結果、結婚できないでいるのです。

結婚市場で成功し、勝者となり得るのは…

依存型の女性のうちごく一部が、皆が望む男性を見事獲得します。では彼女達と残っている女性たちとの違いは何なのでしょうか?

まず依存型の女性で残っている人たちをさらによく見ていると、多くがパラサイでした。

まだ親に頼れるからいいわ、という余裕をどこかに残している女性が、真剣に結婚して生きていこうという女性に太刀打ちできるはずがありません。

実際に、結婚したいのにできないでいる女性に共通するのは受け身だという事です。

結婚市場の勝者は積極的に自分から出ていきます。合コンにも行きますし、自分からも告白もします。自分は結婚したいということを全面的に押し出して、知人友人に紹介もしてもらいます。

そんなことはみっともないなどといったプライドを捨てられる人です。

結婚できる人とできない人の違いとは?

結婚相手に対し何を求めていますか?という事をはっきり持っている人ほど、結婚相手をすぐ見つけて結婚しています。

逆に「普通の人でとくに希望はありません」という人ほど、いざとなるとどうでもいいことにNGを出して、結局自分でどのような人がいいのか分からず、自分を理解できないでいます。

そしてもっといい人がいるかもしれないと、どこかで思ってしまうのです。

この人だと思っても、どこかで「トキメキがなくて…」と結婚に踏み切れず、いつまでも優柔不断でいてしまうのです。「前の彼が良かったです」と泣き言をいう人たちも多くいますが、結局は総じて婚活迷子になってしまいます。

大事なところに目を付けないで「絶対に合わない」と決めつけ、どうでもいい事に条件をつけてしまっていて、一緒にいて楽とか居心地よいとかが置き去りになってはいませんか?

幸せは人それぞれ違うものですが、小さいことに幸せを感じ、感動する心を持てることが最高の幸せだと思います。

この様に考えると結婚も近道になるかもしれませんよ。

結婚相談所の仲人として思うこと

いつの時代でも「結婚する」ことにあこがれを持ち夢を描き、そのうち「素敵な人と出会える」と思いつつも、年齢だけは一定のスピードで過ぎ去っていきます。

20代~30代前半の方たちの入会には、仲人もゆとりを持って接することができるのですが、30代後半の方の入会には、仲人も一日も早く良いご縁がありますように…と頑張ります。

しかし思う様にことが進まないことで、仲人との足並みも崩れがちになることがあります。

本当に結婚したいのですか?と聞いても、「自分に合わないのです」という返事が返ってきます。
お見合いした結果お断りになった時、理由は何ですか?と聞いても「何となく違います」と言われて、難しいなと感じることは多いです。

自分に気づかせること、結婚相手は自分の手の届く相手であることを伝えても、なかなか言うことを取り入れてもらえません。

また婚活迷子が増えるのでしょうか?と、私自身不安に感じるのです。

きっと自分を知らないのでしょう、そして自分の価値を把握できていないのでしょう。昔の人は良い事を言いました、「最良の人は同じ環境に育った相手です」と。

女性には子供を持つ年齢があり、男性には子供を持ちそれにかかわる費用もあります。子供の教育にも多大なお金がかかる時代です。

「出会いがないから」と嘆くのではなく、まず自分から行動してみてください。幸せは行動から始まると思います。

そして結婚だけが人生ではないと、無理やり納得しないでください。結婚することで、自分が成長し苦しいことも悲しいことも半分にできるのです。

コロナ渦でも結婚を諦めずに…ご相談はいつでもお受けいたします

昨年、今年とコロナ自粛期間がありました。テレワークで誰とも話さなくなり雑談もできなくて、とても寂しく感じる方が多かったことで、人間一人で生きていくほど強くはないのだと改めて思いました。

そんな時は、どうぞ結婚相談所へ気軽にお尋ねください。また、なんでも悩みをお聞かせください。

お話だけでも大歓迎です。

■お電話でもお気軽にお問い合わせください;仲人直通TEL : 090-8746-6690 伊集院淑子