「自然体でいられる相手を選びましょう」
私たち仲人はよく会員さんに、そうアドバイスします。
ですが会員さんたちからすると、共同生活を送るパートナーを選ぶにあたって「自然体って…?」と、わからなくなるようです。
自然体=1人でいる時の最もリラックスしている状態だした時、相手がいる時点で多少なりとも気は遣うものなので、わからなくなってしまうのも仕方がありませんね。実際の婚活事情とともに、少し解説していきます。
自然体とは飾らないありのままの姿のこと
そもそも多くの人にとって「自然体」は、1つではありません。
気負っていたり肩に力が入っていたりしなければ、どんな状況であったとしても、それは自然体だといえます。
たとえば、好きな人の分まで家事や仕事を頑張っていても、それが苦でなく無理をしていない限りは自然体でしょう。もちろん頑張り「過ぎ」てしまうと、その限りではありませんが…。
逆に一緒にいることが苦痛に感じたり、気を張っているようでは自然体とはいえません。いつか限界がきてしまうことが目に見えているので、自然体でいられるお相手選びは婚活において重要なのです。
自然体でいられる人の見分け方
「自然体な人」は職場などに多くいるかもしれませんが、「自分が自然体で付き合える人」は中々いません。
個性・性格・こだわり・ライフスタイルなど、人それぞれ異なっているので当たり前ですね。
自分が自然体でいられる人かどうか、それを見分けるためには、以下の3点に着目しましょう。
- 嫌いなものが一緒かどうか
- 価値観が一緒かどうか
- 性格がハマるかどうか
好きなことが一緒であることは確かにプラスですが、自然体でいるためには好きなことよりも嫌いなことが一緒でなければなりません。
嫌いなことが異なり、パートナーの言動・行動が嫌に感じてしまった場合、それはマイナスポイントとなります。気負わず自然体でいるためには、プラスを増やすよりもマイナスを無くすことが重要なのです。
また金銭感覚などの価値観が近くないと、共同生活をするうえで不満に感じることも多いでしょう。
そして、リードしたい・されたい同士で上手く噛み合わない…といった問題があるので、性格がハマるかどうかも確認します。
見てわかるとおり上記3点とも、外見やデータでは判断ができない部分です。実際にお会いして話してみることで、自然体でいられる人かどうかが分かるのです。
素敵な人だからこそ自然体でいるのが難しい
婚活において、ここまで紹介したことを頭で理解したうえで自然体でいようとしても、それができずに交際2回目のデートでお断りとなるケースは多いです。
「いい人だなー」と思った瞬間、気負い緊張してしまって自分らしさを出せないのでしょう。
友人相手に自分を表現することは問題なくできて、楽しく会話ができる人であるのに、お見合い相手になかなか自分が出せないと、「いつもはこんな風じゃないのに…」と辛く感じますね。
ただ、だからといって目を背けていては、いつまで経ってもお相手は見つかりません。
一緒の時間を過ごすことで、自然体でいられるように変わっていくこともあります。
これから先を一緒に生活するパートナー探しなのですから、遠目で相手を見るのではなく近い距離で見極め対話することが大切です。
知らず知らずのうちに背伸びをしてしまう
最初のうちは自然体でいられたのに、「いい人だなー」という気持ちが芽生えた途端、思うようにいかなくなる…
前述したこの点は、婚活において多くの方が該当する悩ましい部分です。
婚活における悩みは、成婚者の方々に聞くのが1番ですね。結婚できた人たちに「どこが良かったの?」と聞くと、皆さんから同じような答えが返ってきます。
「同じ方向を見ていて居心地がよく、良い意味で気にならない相手だな…と思いました」
背伸びをせずに、ありのままの自分でいられることの大切さを感じる意見ですね。
「そんな人を探しているのだけど、実際のところなかなかいません。」
そんな答えが返ってきそうですが、本当は近くに沢山いるのです。ただ皆さんが知らず知らずのうちに、背伸びをしてしまっているだけです。
婚活では、良い人だなという方からはお断りされたり、お断りした方からは逆に交際を申し込まれたりと、上手くいかないことが多くあります。
でも考えてみてください。今あなたが良いなと思っている人とは、自分らしく楽しく話せていますか?自分らしい笑顔で笑えていますか?
相手から良く見られたい、素の自分を嫌われたくないと無理してはいないでしょうか。
お相手は思っている以上に冷静に見ているのです。今はよいけど、結婚したらちがうかなぁ…と。
気を遣うことは良いことですが、いつまでも維持できません。気を張って相手の気持ちを先読みしなければならない結婚生活なんてナンセンスです。
すぐ諦めずに一緒の時間を過ごすことの大切さ
「私よりもっとしっかりした方がいいのでは、と思いまして…」
結婚相談所の婚活では、このようなお断りの理由もあります。
相手に断られて傷つく前に、自分が先にお断りしようと考える方に多いです。
「自分に自信がないのですね。でも貴方は素敵ですよ。少しだけ、自信を持ってみませんか?」と私は言います。
「相手の目より自分の目」と、若い仲人さんから教わりました。
自分を信じることの大切さ、そして自信を持つことが重要ということです。
人を好きになることは理屈ではありません。
特別なにかをしたわけでもないのに、彼のことがだんだん好きになるのです。早く帰ってこないかなーなんて、自分が思っているのが可笑しくなります。
また、結婚していった元会員さんが、あるとき私に話してくれました。この方は交際中、「気にならない、いつも変わらない人がいい」と話していました。
前に進めない方は、最初のうちから難しく考えすぎてしまっていることが多いです。
人を好きになるだけでも、自分に自信がつきます。真正面から自分らしく相手と向き合い、本音でお付き合いをすれば、誠実な絆が深められます。
その多くの縁の中でようやく、自分らしさを大切にできる結婚相手が見つかるのです。そしてやり取りを重ねて相手をさらに大切に感じ、なくてはならない存在になります。
嫌われたらどうしようだなんて、あまり気にする必要はありません。向き合った上でダメだったら、それは縁がなかったというだけのことです。
心休まる二人がお互いを見つけられるよう、頑張りすぎないように注意しましょう。
自然体でいられる相手は会話も自然にできて、自分のことも正直にスっと話せます。
お見合いの良さは、自分が自然体でいられる相手かどうかを手早く判断できることです。最初から好き好きという思いを求めず、「いい人だなー」くらいに感じた人とやり取りを続けてみてはいかがでしょうか。
無理をしないでいられる人を選びましょう
ハラハラドキドキする相手は魅力的に感じるかもしれませんが、長続きはしません。
それが無くなったとき「付き合いたての頃は〜」と昔を比べてしまって、どちらの得にもならないでしょう。
だからこそ、仲人はお見合いのときに「自然体のあなたでいればいいのよ」とリラックスを促します。
お互いが自然体で、お相手を判断し選べるように。
そして結婚相談所の会員さんは結婚に真剣で、現状を変えようと努力できる人です。私自身、人柄が素敵に感じますから、自信をもって送り出せます。
皆さんが自然体でいられる良きパートナーと、出会えることを願っております。
ここまで読んでくださった結婚に真剣な、あなたの自然体も素敵ですよ。
ご自身の収入に悩み結婚に踏み出せない方、ぜひすみれ会へ1度ご相談下さい。